architecture

RAVINE(東京都港区白金)

建主は橋梁関連企業でマネジャーとして世界を飛び回る40代のコスモポリタン。仕事柄、海外生活も長かったため、思い切って家族と御両親が一緒に暮らす拠点としての二世帯住宅の建築することに。ビジネスとの両立も考慮しつつ新たに購入した土地は都心の一等地でした。 

 敷地は商店街に面する商業地域で、今でも古い商店や工場が立ち並ぶ新旧が混在するエリアの一角です。中層ビルやマンションに囲まれた敷地は十分な採光や換気が期待できず、借景もさほど望めません。それゆえ、外的要因に影響されることなく、いかに建築内部に光を取り込み、空に対して空間を開放できるかが課題になりました。

  1階には子供部屋、2階にはご両親の空間とボディルームなどのコンパクトな個室を配置しています。大きな吹き抜けやトップライトが特徴的な3階のファミリールームは個室群とは対照的なおおらかな空間とし、コンパクトなライトウェル(光庭)が内包されているのも特徴です。4階の寝室とはリビングの吹き抜けを介して視覚的に連続しているため、最上階の屋上庭園へ自然に誘われる仕組みです。

  モノトーンで統一したクールなインテリアと同調すべく、外観は横長のガラスブロックとシャープなサッシュと天窓の組み合わせで構成し、快適性や耐震性を重要視してRC外断熱としています。ピロティガレージ横の壁面がカットされた特徴のある門構えは端正でありながらも、街並みに遊び心を与えています。

 

 

■DATA

所在地 東京都港区白金
竣工 2011年10月
敷地面積 96.80㎡(29.28坪)
建築面積 73.37㎡(22.19坪)
1F床面積 38.30㎡(11.58坪)
2F床面積 70.48㎡(21.32坪)
3F床面積 65.15㎡(19.70坪)
4F床面積 34.42㎡(10.41坪)
PHF床面積 7.58㎡(2.29坪)
延床面積 215.93㎡(65.31坪)
構造 鉄筋コンクリート壁式構造
規模 地上4階 PH階建
用途 専用住宅
家族構成 夫婦 子供2人 両親
構造設計 正木構造研究所
  正木健太
設備設計 シマダ設計
  島田善衛
施工 前川建設
建築写真 西川公朗