architecture

ARK(東京都杉並区)


 敷地は東京の閑静な住宅街。共に大学で教鞭を執る御夫婦は、自邸を計画する際夫婦それぞれが独立した書斎を平等に持つことと、LDKのどこからでも外部を感じながら生活ができることを目指した。

  道路側に大きくせり出した2階の箱型ボリュームは空中で前庭を囲むことで、リビングダイニングに併設した庭として機能。溶融亜鉛メッキリン酸亜鉛処理のルーバー面材があるため、前面道路からは内部の様子を伺い知ることは出来ない。

  敷地奥の1・2階には夫婦の書斎ならびに各子供室を配し、細長い空間を生かした造作家具を壁側に設えることで、中庭に植えたシマトネリコを全室から眺めることが可能にした。各部屋には中庭からの柔らかい光が充満し、家族が互いの気配を感じ合いながら、勉強や仕事に集中できるのが特徴だ。

  天井の高い2階LDKには切妻屋根を架け、天井垂木をSPFダブルで現わすことで、大胆なリズムと繊細な陰影を同時につくりあげている。また、造作家具やキッチン、階段を両側に集約させ、あえてシンメトリーのプランにすることで、教会のような独特の格式性が生まれている。子供室からは屋上へアクセスが可能。ちなみに「ARK」という名称は「ノアの箱舟」のような形状から命名した。


■DATA

所在地 東京都杉並区
竣工 2015年5月
敷地面積 117.45㎡(35.52坪)
建築面積 58.36㎡(17.65坪)
1F床面積 53.13㎡(16.07坪)
2F床面積 58.36㎡(17.65坪)
延床面積 111.49㎡(33.72坪)
構造 木造
規模 地上2階建
用途 専用住宅
構造設計 正木構造研究所
  正木健太
設備設計 松本尚樹
照明設計 シリウスライティングオフィス
  戸恒浩人
施工 ヤマゼン建設
建築写真 西川公朗

 

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