architecture

PATIO(神奈川県川崎市)


建築デザインに造詣が深いDINKSの建主は、趣味が反映された中庭のある住宅を作るため東京近郊の住宅地に土地を購入した。濃茶のレッドシダー縁甲板張りの外壁と、2階にせり出した白いボリュームのコントラストが印象的な外観だ。

  閉鎖的な外観とは対称的に、中庭を中心とした自然光が溢れる内部空間が広がっている。エントランス脇に和室と、その対面に主寝室を設えることで、中庭を介して気軽に往来できる空間とした。北側にはボディルームを設け、バスコートと連続させることでスムースな家事動線を確保しつつリラックスできる一体空間を確保。

  中庭のヒメシャラを眺めながら中央に配したストリップ階段を上ると、SPFで構成された特徴的な傾斜天井面が姿を現す。中庭から差し込む自然光がガラスに反射し天井面に端正な陰影をつくりだす。リビング脇には趣味の本やレコードを収納する造作家具を設え、アウターリビングとの一体感が得られる大型引戸を採用。小上がりでダイニングキッチンを設けることで空間には舞台性が生まれ、リビングとの緩やかに棲み分けできる。

  キッチン横には、読書や趣味などで自由に過ごせるエクストラ空間を用意し、各自が居場所を限定せず生活を堪能できる仕組みとした。夜には間接照明が天井面を照らし光のグラデーションをつくりだすことで昼とは異なる表情が生まれている。


■DATA

所在地 神奈川県川崎市
竣工 2015年2月
敷地面積 175.21㎡(53.00坪)
建築面積 67.01㎡(20.27坪)
1F床面積 55.97㎡(16.93坪)
2F床面積 58.38㎡(17.65坪)
延床面積 114.35㎡(34.59坪)
構造 木造
規模 地上2階建
用途 専用住宅
構造設計 正木構造研究所
  正木健太
設備設計 松本尚樹
照明設計 シリウスライティングオフィス
  戸恒浩人
施工 ヤマゼン建設
建築写真 西川公朗

 

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